Super Sylphide 進捗状況(42) -- Super Sylphideに関連した成果
無人航空機(UAV)向けオートパイロット装置Super Sylphideですが、ぼちぼち過去の成果が公表されつつあるようなので、まとめを作っておこうと思います。
そもそもこの装置は僕の趣味で作っていた航法装置だったのですが、いつの間にか大きな流れに巻き込まれていました(サーボ基板を作ったあたりで状況が変化、笑)。
というのも、制御の技術を使えば、故障した航空機でもある程度は安全に飛行を続けることができる、ということを証明するプロジェクトがあり、それを有人の航空機で実験するのは危険なので、無人航空機で実験しよう、ということになりました。詳しくは日本航空宇宙工業会(SJAC)のリーフレットを参考にしていただきたいのですが、兎に角、計算が複雑な現代制御則を、スペースや重量に余裕がない無人機上で実行することが可能な環境を整える必要があったのです。
結局、僕の航法装置は無人航空機用オートパイロットに強制的に進化をしました。それを使って最終的には、主翼の一部が壊れても、無事に無人航空機を飛行させ続けることができました。
以下、箇条書きで紹介していきたいと思います。
- 東京大学のプレスリリース
- 一緒にやっていた富士重工業さんのプレスリリース
- シマフジ電機さんの協力で、機器の信頼性が飛躍的に向上しました
- 主翼が破損しても飛びつつける映像が公開されています
なお上記の成果は、僕以外の多くの方があってこその成果で、僕はあくまでもSylphideに関わる部分を面倒見ただけであることを、明記しておこうと思います。また、新しいTiny Featherもいろいろと動きがあるのですが、それもまた近いうちに紹介できるよう努力したいと思います。
※その他、室蘭工業大学の無人航空機でもSuper Sylphideは使われています。
※※次の進捗記事は、Tiny Featherのアクリルパネルの話です。
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