May 02, 2010

TCM8240MD breakout (i2cで画像取得モジュール) の構想

猫カメラをやっている僕ですが、簡単に画像を撮りたいという要望が意外とあるそうなので、部品として使えるカメラモジュールを構想してみることにしました。猫カメラの機能限定版という感じです。

TCM8240MD_breakout_componets.png
とってもシンプル。

構成は上の図とおりです。カメラからどんどん流れてくる画像データをSDRAMに一旦ためて、あとからゆっくりi2c経由で任意のスピードで読み出せるようにしたいと考えています。カメラには最新猫カメラで使っているVS6724を使いたかったのですが、入手困難なので以前の猫カメラで使っていたsparkfunで買えるTCM8240MDを使うことにしました。

TCM8240MD_breakout_brd.png

基板のパターンは設計できました。大きさは1.5 x 1.2 inch (約 38 x 31 mm)です。接続はたったの4本でi2c 2本(CON2 => SDA, SCL)と電源2本(CON3 => VCC, GND)です。電源は5V系と3.3V系、両方に対応しました。またその他にも後から色々楽しいことに使えるよう、CPLDの未接続ピンを出すコネクタ(Hirose DF17 20ピン)やMicroSDカードのパターンを用意しておきました。JTAGも出してあります。

基板の設計が終わったので、コントローラであるCPLDの中身の設計をしようと思いますが、ここは猫カメラの流用、および以前別目的に設計したi2cのロジックが生かせると思います。ちょっと気がかりなこととしては、ロジックエレメントがギリギリな気がています。

※順調に開発が進んでおりテストをしていますが、その過程でArduino用のi2cライブラリWireを拡張しました。

※※(2010/7/6)動作確認がとれ、使い方などを別の記事で紹介しています。

14:13 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (0) | トラックバック
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May 08, 2010

FR-803の導入

某オークションで半田付けをするための熱風装置をゲットしてきました。Hakko FR-803という製品で既に現行品ではないのですが、後継機種のFR-803Bと同じオプション/補修部品を使うことができるので問題ないかな、と思っての決断です。

FR-803_and_FX-951.jpg
こて(FX-951)とお揃いカラー。

ところがどっこい、海外から仕入れたものなので、電源電圧が200Vになっていました。慌てず中を開けてみると100Vと200Vの切り替えジャンパがあったので、これを正しく設定することで使えるようになりました。

FR-803_AC_jumper.jpg
ジャンパ発見!!

以前の安いステンシルの話とあわせて、半田付け効率がとてもアップしそうです。

23:59 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (4) | トラックバック
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May 18, 2010

MTM05 に 『猫カメラ』 参加します!

Make: Tokyo Meeting 05 というモノづくりイベントが今度の土日(5/22-23)にありますが、『Fenrir's BLog 中の人』で参加します。メインは猫カメラ

とりあえず『猫カメラ』の現状を紹介してこようと思います。比較的最近あった大きな変化としてはカメラモジュールを変えたおかげで、パラパラマンガ風の動画をとることができるようになりました。


QQVGA(160 x 120 px)、カメラモジュールが出力した連番JpegをH.264で動画化

あと本番までにケース作りをがんばっています。3Dプリンタでだした原型からコピーをつくるため、シリコンでメス型を作成している様子。

catcam_case_silicon.jpg
豆腐じゃないよ!!

会場で皆様にお会いできることを楽しみにしています。あと、デジタル名刺のpokenを所有の方は是非お持ちください!!

1日目の様子を公開中です。
※※2日目の様子も公開中です。

08:34 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (0) | トラックバック
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May 23, 2010

MTM05 1日目の様子

[Timely]

Make: Tokyo Meeting 05猫カメラで参加しています。見学してくださった方、ありがとうございます。猫カメラで会場の様子をインターバル撮影していました。


QVGA(320 x 240 px)、カメラモジュールが出力した連番JpegをH.264で動画化

今日もやっていますので、よろしければ是非来ていただけるとうれしいです!

2日目の様子もあります。

08:36 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (6) | トラックバック
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MTM05 2日目の様子

[Timely]

Make: Tokyo Meeting 05猫カメラで参加しています。見学してくださった方、ありがとうございます。前の1日目の記事に引き続いて、2日目の会場の様子を掲載してみます。展示物の猫カメラでインターバル撮影していたものを動画としてまとめてみました。


QVGA(320 x 240 px)、猫カメラが出力した連番JpegをH.264で動画化

来てくださった方、本当にありがとうございました。また出展者の皆様、お疲れ様でした。今後ともMakerに幸あらんことを。

22:14 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (2) | トラックバック
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May 29, 2010

Super Sylphide 進捗状況(29) -- Tiny Feather 開発中

オートパイロットシステム Super Sylphideですが、とりあえずやりたいことはほぼできているので、使い勝手を改善すべく努めています。こまでにおきた問題の中では以下のものが比較的重篤な問題であったので、これらを解消すべく基板や部品選定を含めて新たに設計しなおすことにしました。

  • 高さが高すぎる。基板4枚の垂直積み重ね構成で立方体であるため、機体によっては入らない。平べったい形のほうが好ましい。(立方体にした理由はfuroのロボットで使われているシマフジ電機の組み込みコンピュータのオマージュであったりするのですが、それはおいておいて)
  • 前項と関係するが、基板間のコネクタや配線で接触不良がでることがしばしある。そうなると原因の究明は困難なのでその意味でも枚数削減は必須
  • 故障や暴走などに備える意味も含めて絶対に動くマイコンと挑戦的なことができるDSPという二段体制を引いてきたが、あまりメリットが得られない。しかも両者間の通信トラフィク増大が最近ネックになっている
  • 問題というわけではないが高さを減らすことに関連して、最近は加速度計のみならず3軸1パッケージのジャイロ(例えばInvenSense ITG-3200STMicroelectronicsのLYPR540AHsparkfunでも買える)も製品化されつつあるので、わざわざ基板を直交させて6自由度を作り出す必要がなくなりつつある
  • 高さだけでなく縦横も小さくできれば応用用途が広がる

そこでまずは従来のDSPとマイコン部分の2枚基板を1枚にまとめた基板を設計しました。とりあえず基板のアートワークまで完了しましたので、さらしてみたいと思います。

tiny_feather_obc.png

4層基板です。DSP1個(TI TMS320C6745)でこれまでの機能を任せることにしました。USBやSDもついています。大きさは2 x 1.4 in (約50 x 35 mm)で30%面積を削減しました。新旧対応表をそのうちつくりたいと思いますので、詳細はそのときにでも。

ちなみにですが開発中の新システムは、Tiny Feather(タイニィフェザー)という固有名称をSuper Sylphideシリーズにおいて与えることにしました。雪風でいうとMave(メイヴ)という名前が後継機種ですが、別のものに名前が取られてしまった関係で、違うところ(元ネタはロマサガ)からとってきました。選定基準は『空に関係していて、小さい』で、この名前としました。

※次の進捗状況は委託生産について書きました。

※※さらにこのTiny FeatherのJTAGデバックに関する記事も書きました。

※※※このボードに接続するセンサ+サーボI/F基板を設計しました。

※※※※この基板ですが、その後組み立て完了しました。

※※※※※ある程度、動作確認がとれたので設計データを公開しました。

11:34 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (10) | トラックバック
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