Super Sylphide 進捗状況(5) -- DSP基板データ公開
オートパイロットシステム Super Sylphideですが、メインとなるDSP基板の動作確認がほぼ完了したので、そのDSP基板データを公開します。
動作確認の工程ですが、以下の手順を踏みました。
- Code Composer Studio(CCS)のgelファイルを使ってJTAG経由でレジスタを操作し、動作クロックを決定するPLLなどの内部ユニットを設定。その結果が反映されているかオシロで確認した。
- 同様に外部メモリであるSDRAMやFlash ROMへのインターフェイスをgelファイルで設定し、メモリウィンドウで読込みができるか確認した。
- 内部のレジスタの設定や単純に変数のカウントアップのみを行う単純なプログラムをロード、実行し、所定の動作をしているかデバック機能で確認した。
ということで外部のSDRAMやFlash ROMも含めてほぼ動作確認がとれました。
上記の工程ででてくるgelファイルというものですが、これはC言語ライクなスクリプトを書くことによってレジスタの初期化などが簡単にできるようになっている代物です。また、開発環境であるCCSと統合されているので、リセットなどの定型処理をgelを用いてメニュー化することもできるので便利です。プログラムをROM化する際は、gelで行った初期化処理等をCで書き直す必要があるのですが(コンバータを作ろうと思えばできないこともないのでは?)、gelがC言語ライクなこともあるのでそれ程迷わないと思います。
次はFlash ROMを書き込むツールであるFlashBurnを利用して、Flash ROM書込みができるか検証を行う予定です。FlashBurnはもともと純正のDSP Starter Kit(DSK)での利用を考えて作られているため、今回のようにオリジナル基板ではROM書込みの方法が定義されているターゲット側のプログラム調整を必要があります。しかしこの基板はDSK6713と利用している部品はほぼ同じなので、こちらも難なく成功する予定です。
なおDSK6713に付属していたFlash Burnは古い(バージョンが2.80)ため、CCS 3.3ではインストールが不可能でした。これはFlashBurn開発元のSoftware Design Solutionsにある新しいFlashBurn(3.11)を利用すれば解消するようです。
※その後、配線を改善した新モデルを作りました。
※※DSPの開発が進みつつあります。その過程で上記のgelファイルによる動作確認がとれました。現在使用中のgelファイルを公開します。
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