Super Sylphide 進捗状況(83) -- MS412FE-26FL 充放電特性

あらちょっとすごいロガー(NinjaScan-Slim2)にはGPS受信機MAX-M8QのバックアップバッテリとしてMS412FE-FL26が載っていますが、それを基板上で充放電した際の特性をとってみました。

前提としてMS412FEの周辺回路を下図に示します。逆流防止ダイオードと、電流制限抵抗がある単純なものです。電流制限抵抗は仕様(PDF, p17)から、3.1Vの充電電圧で1600 Ohm以上の制限があるので2K Ohmを選びました。

NinjaScan-Slim2_MS412FE_sch.png

計測環境はこんな感じです。PC773という、オプションのケーブルソフトを使ってPCにつなげることが可能なマルチメータでログをとりました。MS412FEからリードを伸ばして、直接電圧を計測しました。

NinjaScan-Slim2_backup_test.jpg

結果として、下図の電圧の時系列グラフがとれました。

NinjaScan-Slim2_backup_time.png

4.5時間程度で充電を終了し、その後、24時間程度に達するまで放電を続けています。MAX-M8Qの仕様によると、バックアップ電源の電圧は1.4-3.6Vで、またMS412FEは2.0V程度まで放電できるとのことなので、24時間たった時点でも放電が続いていると思われます。結果、MAX-M8Qを約20時間程度バックアップすることが可能であると結論づけられます。
なお4.5時間程度で充電が終了しているのは、搭載している電源ICのLTC4080のLiPo充電自動オフ機能によるものです。LiPo電池非搭載で外部電源のみでMS412FEをテストした場合、このようになります。

※次の進捗記事は、ちょっとすごいロガーに関連したTravis-CIとsdccの話を書きました。

January 30, 2015 07:46 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク

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