ChumbyにFTDIのシリアルUSB変換チップを認識させる
ここ最近時計ガジェットChumbyにはまっているわけですが、比較的スムーズにChumbyでFTDIのシリアルUSB変換チップを起動時から有効化させるためのスクリプトが、この度ようやく完成しましたのでお知らせします。まだまだ不親切設計(正常に作業が進行しているのか、作業中不明)なので、中・上級者向けのツールであることをはじめに断っておきたいと思います。なお詳細は『ChumbyでFTDI』の記事をどうぞ。
使い方の説明を以下にします。動作確認をとった環境はChumbyのSW:1.6.0(メニューからSettings - Chumby Infoで確認可能)です。
まず前回の記事『Chumbyだけで設定ファイルを編集』にあるツール類をまとめたzipファイル(chumby_tools_20081020.zip)をダウンロードしてください。それと今回追加で作成したスクリプトのzip(chumby_make_ftdi_activated_ROM.zip)もダウンロードしてください。これら2つのzipファイルを、Windows等で読み書きできる(つまりフォーマットがFATに準拠している)128MB以上のUSBメモリのルートに展開してください。展開後、USBメモリのルートには3つのディレクトリ cramfs_tools, ext2_tools, mount_util と5つのファイル debugchumby, diff, ftdi_activate.patch, patch, zip ができているはずです。
このUSBメモリを電源が切れている状態のChumbyにさし、Chumbyの電源スイッチをいれます。普段と比べて起動までに相当(5分くらい)の時間を要し不安になりますが、ここで内部的に作業が進行しています。その作業が終わると正常に起動するはずです。正常に起動したらChumbyの電源を落として、USBメモリを抜いてください。
全てがうまくいっているのなら、USBメモリ上に新たにいくつかファイルやディレクトリができています。特にupdate2/rfs1.bin.zipというファイルが有れば、全ての作業がうまくいっています(WIndows機等にUSBメモリをさして中をのぞいてみてください)。そのファイルがない場合はなんらかの問題を抱えているわけですが、この時点では本体のファイルをUSBメモリにコピーして作業をしているので、Chumbyに危害は加えていませんので安心してください。諦めることができます(笑)。
最後にそのUSBメモリを電源が切れた状態のChumbyにさし、指で画面を抑えたまま起動してください。『Countinue to PRESS this screen (省略)』なるメッセージがでると思いますが、画面を押さえたままにしてください。少しすると、『loading special option』というメッセージが表示され、画面がカラフルになっていき(ならない場合はChumby自体が問題を抱えている可能性があります、下記参照)、最終的には『Install updates』という選択肢があるメニュー画面になると思います。『Install updates』を選択し、さらに次の画面で『Install from USB flash drive』を選択すると、FTDIデバイスが起動時に有効化されるようにしたバージョンがROMに書き込まれることになります。このときは画面の指示どおり絶対に電源を切らないでください。書き込みが完了すると自動的に再起動しますので、これ以降はFTDIデバイスが起動時に有効化された状態になります。ということで、作業完了です。
なお、『loading special option』でとまってしまう場合はChumby本体のROMにバットセクタが発生している可能性があります。一度、このような状態になって焦りましたが、Chumbyのフォーラムの文章を参考に修正用ファイルをUSBメモリに展開して起動を繰り返したところ、何とか治ったようです。
※FTDIチップをFlashから叩くため、cgiプログラムを作りました。
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