飛行機生誕100周年

今日はライト兄弟が大空を飛んでから100年目の日です。ライト兄弟による初飛行は数秒しか飛んでいませんが、現在までの飛行機の急速な進歩をみる限り、この飛行は偉大な一歩ではないでしょうか。

今日はその100年目の『飛行機の日』を記念して、ライト兄弟が初飛行をしたキティホークでは盛大なイベントがあるようです。

せっかくなので、ライト兄弟についても触れてみたいと思います。ライト兄弟は人類史上初めて飛行したで有名になりましたが、その過程がとてもすごいと思います。
ライト兄弟が初飛行をするまで、人類は空を飛ぶことを夢見ていろいろな実験をおこなってきました。その中にリリエンタールという人がいますが、この人は翼の空気力のデータを詳細に計測し、空を飛ぶためにはどのような翼にすればよいか試行錯誤していました。ライト兄弟もこのデータを参考に翼の設計をしましたが、どうもうまくいかない。疑ってみるとリリエンタールのデータが間違っていたらしく、自分たちで再実験をし、正しいデータをはじきだしました。疑ってかかること、研究者の態度として非常に大切なことだと思います。
次に、ライト兄弟のすごいところはエンジンを自作してしまったこと。自分たちが理想とするエンジンが既製品の中に見つからなかったので、彼らはなんとエンジンを自作してしまいました。しかもそのエンジンが当時としては画期的なもので、軽量な割には高出力だったようです。ないものは自分でつくる、すごいなぁ。
最後にライト兄弟のすごいところは舵の制御方法を確立したこと。それまでは重心を傾けるだのして、なんとか曲がってやろうというのが当時の常識だったようですが、ライト兄弟は翼をねじることによって方向を変えられることを発見、現在にまで続く飛行機の制御方法の基礎を築きました。飛べるのがそんな短い距離だからといって、細かいところまで手を抜かない。なかなかできることではないと思います。

最後に。ライト兄弟はすごい人だと思いますが、当時大空を飛ぼうと頑張った人達の結果として、ライト兄弟が初飛行成功を収めたことを忘れてはいけないと思います。

December 17, 2003 17:47 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク

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