August 02, 2010

Super Sylphide 進捗状況(33) -- Tiny Feather ADS

オートパイロットシステム Super Sylphideの小型化版Tiny Featherの開発が続いています。メイン計算基板センサ基板と設計してきましたが、お次はAir Data Sensor (ADS)です。ADSは大気に対する情報を得るためのセンサユニットで、絶対圧を利用した気圧高度計、多孔ピトー管と差圧計を利用した風速、風向(迎角と横滑り角)計となっています。
なおADSは従来後輩のH君に専属で作ってもらっていたのですが、何やら多忙そうなのでお株を奪うことにしました(笑)。

恒例の基板アートワーク。

ADS_brd.png
2層で裏と表

大きさは1.4 x 1.0 inch (約 36 x 26 mm)です。1.4 inchは他のTiny Feather基板の幅と合わせました。主な緒元を以下に列挙してみます。

ADSは機能的には従前のものとあまり変わらないのですが、小さくなったのがとても重要です。以前差圧計に利用していたFreescale MPXV5004がちょっと大きく取り回しが面倒だったのが、再設計の契機になりました。

なおADSを別基板にしている理由ですが、応答を良くするために、圧力を導いてくるピトー管からのチューブをできるだけ短くしたい、という要請があるためです。ADSは通常機首に配置し、チューブが最短になるよう心がけています。

BatchPCBというところに試作にだしてみてみました。ボード単価3.5USDでした。今度基板がきたらこのBatchPCBの使い勝手をまとめてみようと思います。

※※Super Sylphide is an autopilot system for small UAVs (in English).

※※※BatchPCBのFAQの翻訳をしてみました。

※※※※その後、Tiny Featherの組み立てが完了しました(ADSは含まれていません ADSもひとまず動作するようになりました)。

10:09 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (0) | トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: https://fenrir.naruoka.org/mt/mt-tb.cgi/765

August 11, 2010

BatchPCB FAQ 邦訳を作ってみた

BatchPCBという基板作成サービスがあります。Tiny FeatherのAir Data Sensorの試作で使ってみましたが、なかなか面白いサービスだと感じました(書いている時点で、まだ基板は届いていませんが)。そこでこのサービスをもっと多くの人に知ってもらうと楽しいのではと思い、そのサイトにあった『よくある質問集(FAQ)』の邦訳をしてみた、というのが今回の記事です。

邦訳の前に簡単にBatchPCBを紹介してみます。
趣味の電子工作で基板を作成されている方ならよくご存知だと思うのですが、小面積の基板が数枚欲しい、ということがよくあると思います。元来基板は大量生産のためにあるものなので、このような場合とても割高になってしまいます。
そこでよく行われるのが、複数の基板を面付けして面積を稼ぎ、コストを下げるという方法です。BatchPCBはこの面付け作業を、インターネットを通じて全世界的に仲介してくれるサービスで、小面積の基板をかなり安く作ることができます。

あとは使い方、デザインルールなどはFAQの邦訳をどうぞ。意訳ばかり、陽気な外人風になってしまったのはご容赦を。あと本文にもありますが、この翻訳は無許可で行われたものであり、内容の正しさ、被るであろう損害等を一切保証いたしませんので、ご利用は自己責任でお願いいたします。

※その後頼んでいた基板がBatchPCBから届きました。品質確認用などにどうぞ。

01:21 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (0) | トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: https://fenrir.naruoka.org/mt/mt-tb.cgi/766

August 17, 2010

Super Sylphide 進捗状況(34) -- Tiny Feather 組立完了

オートパイロットシステム Super Sylphideの小型化版Tiny Featherの開発が続いていますが、大物の半田付けが終わりました。ハードの完成ということで記念撮影です。

TF00.jpg
Tiny Featherは2枚重ね。

TF01.jpg
外側

TF02.jpg
内側(コネクタが付いている方)

上の赤い基板がDSPが載っている基板です。下の緑の基板が周辺機器を集めた基板で、GPSや加速度計、ジャイロ、磁気コンパスといったセンサ類、そして受信機、サーボ用のPWMキャプチャ、ジェネレータが入っています。

電源を投入した限りでは正常に動いているようです。そしてこれからの中身の開発が肝なわけですが、ぼちぼち進めていこうと思います。

※その後、Tiny Feather用のADSがひとまず動作するようになりました。

21:39 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (0) | トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: https://fenrir.naruoka.org/mt/mt-tb.cgi/767

August 25, 2010

BatchPCBから基板がきた

BatchPCBという基板屋さん(正確には基板屋さんではないですが)に出図した基板が、先日到着しましたので、写真をさらしてみることにします。

CA340229.JPG
表と裏。なかなかの品質。

これはSuper Sylphideの小型版、Tiny FeatherのAir Data Sensor 基板で、1.4 x 1 inch (約36 x 25mm) という小さい基板です。値段は面積で計算され1枚あたり3.5ドル、これに手数料(10ドル)や送料(約2ドル)が追加でかかりました。5枚注文したのですが、なぜか同じ料金で10枚送られてきたので、にこにこしています。

BatchPCBは小さい基板を少量、かつ多品種、作りたいときに適しているサービスだと思います。まだまだ日本語の情報が少ないのが難点ですが、僕が作成した邦訳などが参考になれば幸いです。

23:59 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | コメント (0) | トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: https://fenrir.naruoka.org/mt/mt-tb.cgi/768