新たな無償コンパイラ
以前、マイクロソフトの無償コンパイラVisual C++ Toolkit 2003を『コンパイラの入れ替え』という記事で紹介しましたが、今度はVisual Studioの無償版、Visual Studio Express Editionsが登場したようです(日本語版はまだベータ)。当然C++もあるので、早速インストールしてみました。
とりあえず使える状態にするため、Platform SDKにパスを通してWindowsのプログラムを作れるようにする(Microsoftのページ参照)のと、boostのコンパイルをしてみました。
boostのコンパイルについては『Microsoft Visual C++ Toolkit 2003 への Boost のインストール』を参考に、少し変更をするだけでうまくいきました。
> set PATH=d:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC¥bin:d:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥Common7¥IDE:c:¥Program Files¥Microsoft Platform SDK¥bin:%PATH%
> set LIB=d:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC¥lib;C:¥Program Files¥Microsoft Platform SDK¥lib
> set INCLUDE=d:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC¥include;C:¥Program Files¥Microsoft Platform SDK¥include
> bjam -sTOOLS=vc-8_0 -sVC80_ROOT="D:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC" --prefix="D:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC" install
> set LIB=d:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC¥lib;C:¥Program Files¥Microsoft Platform SDK¥lib
> set INCLUDE=d:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC¥include;C:¥Program Files¥Microsoft Platform SDK¥include
> bjam -sTOOLS=vc-8_0 -sVC80_ROOT="D:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC" --prefix="D:¥Program Files¥Microsoft Visual Studio 8¥VC" install
今度の無償コンパイラはToolkit 2003のときのようにコンパイラだけというわけではなく、IDE(統合開発環境)もついてきます。IDEはコードの色づけやインサイト(候補を表示してくれる)をしてくれるなどなかなかいい感じです。
あとToolkit 2003のときにはなかったlibcmtd.libやlibcpmtd.lib(標準ライブラリのマルチスレッド対応デバックバージョン)がついているのもいいですね。
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