STS-114 断熱材剥離
STS-114(スペースシャトル ディスカバリー)ですが、打ちあがったはいいものの、断熱材の剥離問題が解消しておらず、次回以降のフライトが無期限延期になってしまったようです。
現在の調査によると幸い今回はオービタ本体に損傷をあたえることはなかったものの、NASAの公式発表によると、剥離した断熱材の大きさは『24 to 33 inches long, 10 to 13 inches wide and 2-1/2 to 8 inches thick(長さ 61~84 cm、幅 25~33cm、厚さ 6~20cm)』とのことでした。結構派手にはがれてしまったという感じではないでしょうか。剥離した部分は外部タンクの断熱材の一部で、きれいな円筒形の曲面の部分ではなく、空力的に影響をうけやすい飛び出た部分であったようです。
前回の事故で問題が指摘されていた部分であるだけに、それが改善されていなかったというのはかなりショックなことではないのでしょうか。やはり物作りというのは一筋縄ではいかないことばかりのようです。これを機に無期限延期を決めたのもよい決断ではないかと思います。
しかしながら、転んでもタダではおきないではないですが、上手くいっていないことをモニタリングする技術が実証されたのは貴重なことだと思います。実物を作るとデバックは非常に困難を極めますから…。
動きとしては、ISS(国際宇宙ステーション)にドッキング成功しました。また、船体の安全確認のためにISSから全周映像をとったようです。オービタをISSの下で一回転させるというなかなか難しいことをしていました。
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