LLC
今日LLC(Limited Liability Company: 『有限責任会社』)の国内での法整備に関する文章を読みました。LLCとは何ぞやということについては他に詳しい文章があると思うので詳しい説明については割愛させていただきますが、簡単にいうと社員は有限責任でありながら、その運営については法規制があまりなく、定款で定める限り最大限の自治が認められる会社のことです。日本ではまだこのような会社の設立が認められていません。読んだ文章によると2005年の会社法改正をめどに調整が進められているようです。
どういった場面でLLCが役に立つかというと、例えばベンチャー企業などの人材集約型の企業があげられます。
もし株式会社であった場合、株式に応じて権利行使が可能であるために、ベンチャーなどの創業時に運営者が資金的に苦しい立場にある場合は特に、運営者は所有者に対して常にお伺いをたてる必要があります。LLCならば会社の執行者を定款で定める限り任意に定めることが可能であるため、会社の所有者を調停することなしに迅速な会社運営が可能となるそうです。またインセンティブのあり方についても定款に定める限り自由に決められるので、従来のストックオプションなどのまどろっこしい手段を用いずとも可能になるそうです。
読んだ文章よると、人材集約型企業以外にも会社規模が異なる企業間でのジョイントベンチャーなどにも効力があるとしていました。
時限立法で1円会社がありますが、これはベンチャーなどの新規起業に対しての根本的な解決になっているとは思えません。はやく日本にもベンチャーをはじめやすい環境が整うといいなと思います。
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