軌道エレベータ会社
今日、授業で軌道エレベータの話がでました。軌道エレベータというのは、地球の静止軌道まで長いロープでエレベータを作り、ロケットなどの野蛮な(笑)手段に頼らずにモノ、例えば衛星や宇宙船を運ぼうという技術です。
この軌道エレベータ、アイデア自身は30年以上昔に提案されたものらしいのですが、最近ようやく実現できる見込みがついてきたそうです。理由は、エレベータを構成するのに必要なロープの材料にいい素材が見つかったからです。地球の静止軌道まではとんでもなく長いロープが必要で、ロープの強度が弱ければ自重で切れてしまい、エレベータを構成できないので、ロープを何にするかというのは非常に重要な課題でした。
そこで、カーボンナノチューブという新素材。この素材は鉛筆の芯と同じ炭素の同位体で、炭素原子が規則正しくコイル状になってチューブを形成しています。この素材は重さの割に強度が非常に高く、軌道エレベータの材料にもってこいだそうで、これのおかげで不可能と思われていた軌道エレベータが現実のものになりそうです。
そこでタイトルのとおり、軌道エレベータを世界ではじめて実現しようという会社が、アメリカにはすでにもうあるようです。リフトポートという会社で、サブタイトルも『The Space Elevator Company(宇宙のエレベータ会社)』。(なお、画像もここの会社のHPから拝借しました)
アメリカってこういうのでも会社ができてしまうんですね。やっぱりこれくらい勢いがないと駄目なんじゃないでしょうか、日本の宇宙開発も。
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