京都 冬の旅 2013
先日、文化財の特別公開を見に京都に行ってきました。備忘録としてどんなところに行ったかを残しておきたいと思います。スタンプラリーもしてきました。なお、ほとんど写真は撮れずでした。以下、行った順に感想等を。
- 相国寺 慈照院
- 狐が化けてお茶を立てたという茶室が印象的でした。縦長の窓が狐があわてて逃げた際にできたものというのが趣きがありました。また首が挿げ替えられる利休像は僕が見にいった際は布袋さんになっていました。慈照院の他に、そばの承天閣美術館にもよってきました。特別展で墨蹟の展示をやっていました。どの書も達筆すぎて読めません(笑)、結局字数が少ない『喝』等を眺めて満足してきました。
- 妙心寺 大庫裏・経蔵
- 大庫裏は調理場と食堂だそうで、とても大きな建物でした。建物の太い梁など構造に関心させられました他、大きな釜、建物外からお参りできる韋駄天も印象的でした。漆喰だと思うのですが、白い壁も綺麗でした。経蔵はお経が入った大きな書庫をぐるぐる回すだけで、その内蔵しているお経の効能が得られるというものらしいですが、こちらもやはり建物に興味がわきました。あのぐるぐる回す書庫を組み込むためには、どの順番で建てつけるとよいか考えさせられました。おそらく建物を先に作って書庫は建物の中で組み立てたのではないかなぁと。書庫が先で建物が後は、書庫が大きすぎて難しい気がします。妙心寺はこのほか、法堂(はっとう)も見てきました。雲龍図、八方睨みの龍がとても立派で、眺める角度によって表情が変わる様子を体験してきました。空から降りてくるような形で見るのが僕は一番良いかなと。
- 仁和寺 金堂・五重塔
- 今回は五重塔の内部を見るのを一番の目的にしていました。25年ぶりだそうで。色彩があざやかに残っているのが印象的でした。柱に描かれた青の龍が綺麗でした。金堂も立派でした。
- 妙心寺 東海庵
- お庭x3。中でも何もない白砂だけの庭がお気に入りです。借景がうまく使われていて、広さを感じました。その他の石と砂のお庭、枯山水のお庭も立派でした。
- 知恩院 三門
- 今回一番驚いたのはこれです。三門の中にまさかあんな立派な仏殿になっていようとは。天井の絵もとても発色が良く、美しかったです。三門からの眺めも京都市内が一望でき、よかったです。他にも修理中の御影堂の工法に関心させられたり(笑)もしました。スライドさせつつ覆いを作っていたんですね。
- 得浄明院
- プチ善光寺です。お戒壇巡り(参考:善光寺のお戒壇巡り)もできます。鍵をちゃんと触ってこれました。また盆石というものをはじめて知ったのですが、緻密でとても綺麗でした。
妙心寺の大庫裏
どこも解説をしてくださる方がいて、自分の目で楽しむことに加えて、理解を深めることができました。今回は2泊3日で行ったのですが、移動は自転車にしてみました。南北の移動は鴨川を便利に使い、かなりスムーズな行程にできたと思います。また、紅葉の時期など繁忙期にしか京都には行ったことがなかったのですが、今回は全般的に空いていて、それも大いに良かったです。
23:10 fenrir が投稿 :
固定リンク
|
|
|
トラックバックこのエントリーのトラックバックURL:
https://fenrir.naruoka.org/mt/mt-tb.cgi/871