November 28, 2009TeXlipseとdvioutの連携[Computer]
最近、大型の文章作業をしているのですが、統合開発環境eclipse上でtexの文章をやりくりしたいと考えるようになりました。今まではTeXの作業をするにあたっては、WinShellというエディタと、dvioutというビューワを組み合わせていたのですが、参考とする資料がeclipse上で管理されていることが多く、いちいちeclipseとWinshellで行き来をするのが面倒くさくなったためです。加えてWinShellは全角入力をしている際のF10キー(キーボードを押したとおりの半角小文字に変換)が2度押ししないと利かないことがあり、かなタイパーの僕が英単語を入力するのにかなりの苦労をさせられる(F10が利かないと、いちいちIMEを切る必要あり)という問題がありました。 そこでまず、eclipseでTeXを扱うことができるようにしました。まさに目的にふさわしいプラグインTeXlipseを見つけることができました。このプラグインの導入によってキーワードのハイライトやワードカウント、dviやpdfへのコンパイル、およびdvioutやAcrobatといったビューワの起動など、WinShellが持っていた機能はほぼカバーすることができました。 しかしながら、ここでようやく表題に関わるのですが、WinShellで便利だった、dviout(dviビューワ)で現在編集している箇所がすぐ見れる機能(forward serach)と、dviout上で指定した位置にWinShellのカーソルを移動する機能(Invert search)、これら2つの設定方法が簡単には見つかりませんでした。 色々試行錯誤した結果、これらの機能を実現できるようになったので、TeXlipseを使っている/みようと思っている方は是非試してみてください。以下の3つのステップを踏みます。続きをどうぞ。 まず、TeXlipseによるdviのコンパイルで生成されるdviファイルに、forward / invert searchで必要とされる情報(ソーススペシャル)が埋め込まれるようにします。これはTeXlipseの設定においてBuilder settingsのLatex programの設定を次のスクリーンショットのように変更します。注目はArgumentsに-srcを指定していることです。 次に、dvioutを起動する設定でforward serachをするように設定します。Viewer Settingsのdvioutを起動する設定(自分で新規追加する必要があると思われる)で、Viewer arguments最後に"# %line '%texfile'"を指定すること、viewer supports forward searchにチェックをすること、これらを行ってください。以下のスクリーンショットのようになります。 最後にinvert searchを有効にします。同じくdvioutを起動する設定において、上のスクリーンショットにあるInvert search supportをViewer runs external commandにしてください。 以上で快適なTeXlipse + dviout生活を送れるようになりました。これでeclipseで扱うようになったファイルは C++ / C / Ruby / TeX / HDL / Perl / Plain Text と凄まじいことになっています。eclipseがなくなったら何もできないかもしれません。 コメント
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