September 11, 2006
TMS320C6713 DSP基板
先日Texas InstrumentsのDSP TMS320C6713用の行列ライブラリを作成してみたりと、DSPを本格的に使い始めたので、DSP基板を作ってみたくなりました。ということで、現在基板を設計しています。
いちおう配線は完了しているのですが、現在最終チェックを念入りにしている段階です。スペックとしてはこんな感じです。
- TMS320C6713 225MHz(QFP)搭載
- 8MBのSDRAMと1MBのROMを搭載
- 51 x 51 mm(2 x 2 inch)の小型4層基板
- ペリフェラル関係は全て外部にコネクタで出してあり、上にのせる拡張用の基板はOlimexの10milルールで設計可能なように配慮(コネクタは0.5mmピッチだがこれは10milで対応してくれるらしい、神木さんのEagleメモ その3の『デザインルール 0.250mm』を参考)
- スイッチングレギュレータ搭載。I/O電圧の3.3Vとコア電圧1.2Vの2系統、電力効率が多少よい予定
プログラムの開発はTI純正のDevelopment Starter Kitを活用する予定です。はやく完成してあんなことやこんなことがしたいのですが…、部品がなかなか届かないようなので、1ヶ月くらいおあずけの予定です。
※その後、基板ができて組み立てをしました。
※さらにその後、DSP基板データを公開しました。
23:33 fenrir が投稿 :
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はじめまして~。DSP基板起こしているのですね。私も趣味でDSPを搭載した基板起こしました。fenrirさんのはこれからが楽しみです。頑張ってくださいね~。
>まやさん
こちらこそはじめまして & お互いがんばりましょう!!
そちらのページ拝見いたしました、今話題の(←個人的にかもしれませんが、笑)BlackFinですね。BlackFinは開発環境がgccなど使えば無償で構築できるくらい身近になったわけですし、マイコン野郎的今後の展開を加速する上で、まやさんのように基板を個人的におこされる方の重要性はますます高まるものと思います。実に素晴らしい活動をされていますね。
あとAnalog Devicesといえば、こちらでも第3世代SHARCを使ってどうこうしようというプランがあったのですが、コアが32bit浮動小数点なので断念した記憶があります。こちらのは航法や制御といった特殊用途なので、コアで64bit浮動小数点の演算をサポートしている必要があり、ということでこれらの条件を満たし且つQFPパッケージがあるTIのDSPになりました。SHARCはQFPパッケージとかRAM/ROM内蔵とか非常に使いやすそうだっただけに、ちょっと気にしています。
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
わっ、やっぱり航法と制御だ! ものすごく楽しみになってきました。
お久しぶりです.すばらしい,今度はDSP基板ですか!
私は現在,携帯の組み込み系ハード開発に携わっています.携帯のSoCにはCPUやらDSPやらビデオアクセラレータがワンチップに入っていたり,Javaをネイティブで実行できたりと,何でもありって感じです.でもfenrirさんみたいに基板を起こして一つずつ動かす醍醐味を味わってみたいものですね.今後を期待しています!
>hamaさん
携帯用のCPUってほんと何でもありって感じですよね。以前SH3-Mobileの利用を検討したことがあるのですが、MPEGのアクセラレータとかいらないし(笑)、ということで辞めたのを記憶しています(一番クリティカルなのは実装パッケージがBGAだけ)。
お仕事でされているとなかなか思うようにいかないこともあるかもしれませんが、時間があれば是非自分オリジナルのものにもチャレンジしてみてください。とっても楽しいですよ、はまってぬけられなくなるかもしれませんが(笑)
久しぶりに立ち寄りました。遅ればせながらご返信を。
BGAは自作するにはハードルが高いですよね。
あと,SoCについて言えることは,実績のあるチップを
使用することが一番だと思います。
というのも,新規チップはエラッタが多くて,
その対応で時間をロスすることが多いので。
時間を作って,私も何かの自作に挑戦してみようと思います。