December 05, 2009Twitterでつぶやくと数式の画像のURLが返ってくる
[Computer]
Twitterでぶつぶつ言っていると急に数式を書きたくなりませんか? 僕は勿論のこと、皆さんもそうなりますよね(笑)。そこでTwitter上でTeXの数式をつぶやくと、画像のURLを返してくれるサービスを作りました。 使い方は簡単、@TeX_Eqに対してTeXの数式をつぶやいてみてください。 Rubyで書いたソースコードを公開しておきますが、仕組みは至極簡単です。
これだけです。途中is.gdのAPIの仕様に躓いたり(ソースでgsub!をしているあたりが原因)したのですが、賞味3時間くらいでなんとか様になりました。前にTwitterで遊んでいた経験も大きいのですが、マッシュアップのおかげには違いありません。 続きはギャラリー。 ※その後、透過機能と指定サイズ機能をつけました。背景を透明にするには@TeX_Eqの前にTという単語(スペースで区切られたT)をつけてください。指定サイズで数式を得るには(縦のピクセル数)x(横のピクセル数)という単語(x(横のサイズ)を省略することもできます)をつけてください。例えば T 200x200 @TeX_Eq E=mc^{2} は背景透明の200x200の画像を得ます。 ※※(2009/12/19)結城浩さんの日記で紹介していただけたようです。もしバグや改善点などありましたら、コメントとして残していただけると幸いです。 続きを読む "Twitterでつぶやくと数式の画像のURLが返ってくる"December 16, 2009TeXで綺麗なアスペクト比の記号
[Aero & Astro]
[Computer]
TeXで飛行機関係の文章を書く最近なのですが、飛行機の大きさや重さといった緒元を表にしようと思っていました。そこで遭遇したのが、翼の細長さを表現するアスペクト比(Aspect Ratio)です。アスペクト比は航空関係だとローマ字の大文字AとRをくっつけた特別な記号(画像参照)で書かれるのですが、流石はTeX、外部パッケージながらar.styというフォントが用意されています。 しかしながらこのar.styはMETAFONTというフォーマットでしか提供されていないので、このままだとPDFにした際にビットマップフォント(Type3)として埋め込まれ、拡大すると汚くなってしまいます。確認方法としては、dvipdfmxなどでARの記号が入ったPDFを作り拡大してみてください。ガタカタしていると思います。 そこで一念発起してPDFでも綺麗に表示可能なベクタフォント(Type1)をMETAFONTから作ることにしました。そして上記の画像の品質を得ることができました。 Windowsではなぜかmftraceが動かなかったり、Adobe Readerで『フォントが抽出できないエラー』が発生した(fontforgeを使ってar.pfbの文字コードマップが0から全て埋まるようコピペして回避)ので苦労しました。しかし結果的に綺麗なAR記号を作れて満足しています。成果物として、上記過程で処理したものをまとめたar_type1.zipを公開します。使いたい方はar_type1.zipをTeXをインストールしたディレクトリ(フォルダとしてbinとかshareがあるはずです)の下に展開、mktexlsrとupdmap --add ar.mapをして(mktexlsrがうまくいっていればkpsewhich ar7.pfbでar7.pfbがあるパスが表示される)、あとはTeX上でar.styをusepackageすると\ARで綺麗な記号がでてくるはずです。 December 22, 2009『あかつき』に初音ミクを載せよう -- 10000人署名達成
[Aero & Astro]
[Timely]
僕の周りのTwitterではかなりつぶやかれていたので、ご存知の方が多いのではないかと思いますが、JAXAの金星探査衛星『あかつき』に初音ミク(の絵)を載せようという計画が、超電磁Pこと森岡澄夫さんによって運営されています(署名締切:2010/1/6)。これは『あかつき』の金属プレートに応援メッセージが載せられるというJAXAの企画に便乗したものです。 当初はミクの名前を載せる程度の話だったのですが、署名が集まっていくごとに、各所の協力が得られて計画がどんどん大きくなり、10000人のメッセージを集めると金属プレートまるまる一枚にミク絵を載せられるというプロジェクトに発展しました。そしてとうとう本日、署名10000人を達成したことで、ミク絵が『あかつき』に載ることはほぼ確定したと思います。 超電磁Pが10000人署名達成への感謝ということで、コメントを掲載しています。全文はリンクを参照していただくとして、特筆すべきは以下の点です。
今回のような計画から『オリコンでアニメの主題歌を1位に』のような軽い感じを受ける方も勿論いらっしゃるでしょう。また堅い話をするならば、税金を使ってやっている宇宙の探査が注目を集めることはいいことだ、というあたりなのでしょう。しかし本音のところで言えば、とんとん拍子に話が大きくなっていったことこそ今回の計画の最大の見所だと思います。その開発や運営に直接関わっていなくとも『俺らの衛星』としてこれだけ楽しみ方を増やすことができた、そしてそれを可能にしたのは初音ミクを介した人的ネットワークであったと。 実は、これだけでは終わりません。『あかつき』の署名後も、リアル初音ミクを搭載した人工衛星を趣味な人たちが自作、軌道にのせよう、というSOMESATプロジェクトが進行中です。これも人的ネットワークを介してどこまで実現できるかが勝負どころでしょうが、結集している英知をみる限り、かなりの確度で軌道投入できると踏んでいます。 最後に余談になりますが、知合いのJAXA職員某氏は、『ほんとやめてください。企画、つぶしてやりますよー』なんてニヤニヤしながら先日言っていましたが、たぶん大丈夫だと思います。彼の力はそこまで及ぶまい(笑) |
かれんだ~
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