August 24, 2006ワードをTeX化するテクニック(位置あわせ編)[Computer]
最近、提出する文章の最終出力がPDFで要求されることが多くなりました。そういうわけで、文章は品質にこだわってTeXで作成、dvipdfmxで出力するようにし、M$のワードからは卒業しました。単にAdobeのAcrobatが手元になくて困っているだけ、という話もありますが(笑)。 その際特に問題になるのが位置あわせです。元のワードファイルには嫌な奴がいて、例えば入力欄が表形式になっていて、空白の位置指定(例えばここの空白は縦に何mm空けてね)等がばっちりされているものがあります。そこで今回はTeXで如何に位置あわせを行うか考えてみました。 続きをどうぞ。 大きくわけて2点を検討してみました。 まず文章領域の設定です。ワードでは紙面の中で文章が記述できる領域が指定されていることがあります。このような場合はgeometry.styというパッケージを活用すれば解決できます。 ¥usepackage[left=20mm,right=20mm,top=25mm,bottom=25mm]{geometry}
次にワードの表組みでセルの大きさが指定されている場合ですが、tabularx環境と¥ruleを使って解決します。tabularx環境は横幅指定ができる表です。また、¥ruleは罫線を引くための命令ですが、罫線の長さを0mmにすることによって任意の縦幅を指定した空間が作れます。 ¥begin{tabularx}{100mm}{p{100mm}}
¥rule[-3.5mm]{0mm}{10mm} 1行目 ¥¥ ¥rule[-3.5mm]{0mm}{10mm} 2行目 ¥¥ ¥rule[-3.5mm]{0mm}{10mm} 3行目 ¥end{tabularx} 最後に位置あわせがうまくいったかをdvioutで確認します。dvioutの[View]-[Grid]-[On]をすると、紙面上に等間隔の格子が表示されます。これを元に微調整を行うとよいと思います。 今まで書いた内容に補足ですが、jsarticleなどの奥村先生の新ドキュメントクラスを利用している場合には注意が必要です。 コメント
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