June 23, 2006

アニメにおけるリアルさ (涼宮ハルヒの憂鬱)

残すところあと2回となってしまった深夜アニメ、涼宮ハルヒの憂鬱ですが、そのクォリティは本当に神がかっていると思います。原作が『にやり』とさせられる内容であることに加え、アニメの作画や音楽がこれでもか、というくらいに細部まで作りこまれていて、本当に脱帽です。

で、今回の記事の内容ですが、その第12話『ライブアライブ』における劇中ライブのアニメーションを見て、いてもたってもいられなくなり筆を、というかパソコンのキーボードをたたいている次第です。アニメでこんなリアルな盛り上がりを体験したのはいつ以来だろう、という気がしています。このように感じさせている要因はなんなのか、思うところを書いてみたくなりました。


そのライブシーンのアニメーション。

もちろん、キャラクターの表情(普通、ヒロインがあんな顔しない)とか、楽器を弾く指使い(どうやら指使いあっているらしい)などは、リアルに感じさせる一因になっているでしょうが、それ以外にも観ていて、これ凄いんじゃない?、と思う点が2つありました。

1つは、カメラワークです。アニメというと、大体が固定された背景でキャラクターが動き回るというのが大半だと思いますが、1:04と1:26のシーンではキャラクターを追ってカメラが動く、しかもその動きがいかにも人間がしそうなブレをおこしています。
この撮り方は、ライブ映像とかでよくあるパターンではないでしょうか。おそらく目が一生懸命、対象を追っているのではないでしょうか、こういう撮り方をされると非常に躍動感あふれるリアルな映像に感じます。

そしてもう1つは、CGの使い方についてです。楽器に注目してみてください。手やスティックの影がちゃんと落ちいているし、楽器自身が動いたときに全く作画が崩れてなく、とてもリアルです。しかしながら全体としてはアニメであることを大切にしており、過度のポリゴン的な気持ち悪さは全く感じられません。おそらく楽器自体は3DCGを使って作っているのだと思うのですが、そのままだと一部だけいかにも3DCGっぽくなってしまい、アニメ全体の雰囲気を壊してしまいます。
そこでですが、3DCGとの合成のテクニックが凄いのではないでしょうか。確かに3DCGの処理にはトゥーンシェーダーというものがあって、減色をすることによりポリゴン的な感じを消すことができるのですが、それだけでは十分ではないと思います。どうやっているんでしょうか。

表現手法を凝ることによって、今回のように多大なインパクトを受けることが実感できました。こういう素晴らしいアニメがまた見られることを期待したいと思います。

23:59 fenrir が投稿 : 固定リンク | | このエントリーを含むはてなブックマーク | トラックバック
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コメント

原画を21人もつぎ込んだらしいですからねこの回。

このアニメ観た後他のCGの使い方がなってないアニメ観るとかなり辛いものがあります^^;
(具体的に何とはとても書けない... f^^;)

Posted by: あおき : June 24, 2006 10:39 AM

いやぁ、1話から12話までやっと辿り着きましたよ。
ホントですね。むず痒いような臨場感。
久々にアニメ観て涙腺緩みました (笑
いてもたってもいられなく なりましたヨ。

Posted by: cronos (あ、あお?) : June 25, 2006 07:56 PM

>あおきさん、cronosさん
MXTVは今週の放送が来週にもちこしです。ちょっと残念なので12話をリピート再生してまた感動してみようかと(笑)

Posted by: fenrir : June 27, 2006 01:58 AM
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